笹山登生の発言・寸感アラカルト


2000年08月27日 いでよ。茫洋たる政治リーダー。

(掲示板から)




自分で作った木製の自動車で、故障しながら、なんとか騙し騙しぼろ車をあやつり、山道をのぼり、橋を渡っていってしまう、外国のお年寄りの話が、放映されていた。

不毛に終わっている政界再編も、こんなおじいちゃんのやり方を見習わなければならないのかな、と思う。

要するに、相手の多少の欠点に目をつぶっても、まとめあげてしまう力のある政治リーダーの不在が、政界の混迷をまねいているのである。

「いえ、私の党・我々の主張だけが正しいのです。」では、組み合わせの歯車は動いていかない。

歯の欠けたものでも、全く歯がすり減ったものでも、歯車と歯車との間に松やにを擦り付けてでも、歯磨き粉をまぶしてでも、噛み合わせていく「まとめ力」のある政党なり政治リーダーが、政界再編には必要なのだと、つくづくおもう。

それには、才をかくした、茫洋な政治リーダーの存在が不可欠だ。

過去の茫洋な政治家の代表格は、大平正芳先生と前尾繁三郎先生だろう。

お二人には、それぞれ、違った意味での茫洋さがあった。、

なかでも、前尾先生は、晩年、漢字の意味・出自にかんする著書の執筆にひたすらはげまれるという、ユニークな一面をもったかたであった。

お二人とも、その茫洋さが、安心して人を引き付け、政治を安定させる大きな要素となっていたことは、まちがいない。

それに比べ、今の政治リーダーといわれるかたがたは、懐が余りにあさすぎる。

そして、利口丸出し欲丸出しに過ぎる

この国際化の時代、あえて東洋的な茫洋たる政治リーダーの出現を願うことが、もっとも政治の安定につながる道であると思っているのは、私だけであろうか。



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