笹山登生の発言・寸感アラカルト


2000年08月19日 建築・都市・農村・自然・ランドスケープの融合が必要な時です。

(掲示板から)




日本においても、総合設計制度の充実など、景観を重んじた建築の重要性が叫ばれはじめておりますが、まだまだ、欧米に比し、都市計画・建築諸制度の点で、見劣りがするようです。

私が、いま注目しているのは、ダッチ・モデル(オランダ・モデル)というものです。

本来、都市と農村・自然の景観は、総合的にとらえられるべきであり、その両方が互いの景観を補い合うべきものです。

日本では、不幸にして、イギリスの様な「都市・農村計画」というものがありませんので、この両者をつなぐものがありません。

オランダ・モデルにおいては、統合されたネットワークとして、都市・農村・自然をとらえ、景観(ランドスケープ)においても、両者をトータルに位置づけようとしております。

その場合、重要視されるのが、(1)市民・都市計画局・政治家との協議、(2)都市・農村・自然の空間計画への参加の保障、(3)公共性の確保 です。

神戸は、大震災によって多くのものを失いましたが、住民参加による町づくりという、貴重な先例を残したことは、評価すべきものとおもいます。

さらに、これを発展させ、日本のオランダ・モデル適用の地域として、海・都市・農村・山の自然一体となった、トータルなランドスケープづくりの実験の地域となるよう、頑張れる様な気がしますし、また、そのための諸制度の充実にも、各方面に訴えていかなければならないものと思っております。





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